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展覧会 展覧会

展覧会
サロン! 雅と俗
「京の大家と知られざる大坂画壇」
京都国立近代美術館

【会期】

2022年3月23日(水)~5月8日(日)

【内容】

江戸時代から近代に至る京(京都)と大坂(阪)の絵画239点

【主催】

京都国立近代美術館
朝日新聞社

【協賛】

一般財団法人きょうと視覚文化振興財団ほか

京都国立近代美術館リンク



きょうと視覚文化振興財団が協賛する「サロン! 雅と俗 京の大家と知られざる大坂画壇」展は、京都国立近代美術館の3階と4階を会場とする規模の大きな企画展覧会です。計239点の絵画を見るには、かなり疲れるという感想が洩れるほど充実した内容で、江戸時代に制作された国宝の与謝蕪村《夜色楼台図》(個人蔵)をはじめ重要文化財の長澤蘆雪《月夜山水図》(兵庫県立美術館頴川コレクション蔵)など、よく知られた京の作品と共に、木村蒹葭堂《箕山瀑布図》(大阪歴史博物館蔵)や西山芳園《四季耕田稼穡図》(兵庫県立美術館頴川コレクション蔵)などの知られざる絵画がところ狭しと並んでいます。「こんな絵画があったのか。珍しいし面白い。」という声が会場内に広がっていました。京都の「上品な絵画」に対して、大阪の「奇抜な絵画」の対照が興味深く、中でもなかなか見ることのできない大坂の戯画作者として知られる耳鳥齋のコーナーが人気を博していました。また、今回はイギリスの大英博物館から20点の作品が出品され、日本の優れた絵画が海外でもこんなにたくさん所蔵されているのかと溜息を漏らす観客も多かったと思います。4階の近代美術のコーナーも圧巻で、大阪の北野恒富の代表作《鷺娘》(福富太郎コレクション資料室蔵)と《蓮池(朝)》(耕三寺博物館蔵)を中心に、なかなか見ることのできない江中無牛の大作《蝦蟇鉄拐》(個人蔵)が観客を魅了していました。全体としては、大坂の文人画家で博物学関係のコレクターでもあった木村蒹葭堂が催していた、人々の集う「サロン」の実態を垣間見る展覧会構成になっています。400頁にも及ぶ展覧会図録にも圧倒されますが、すでに売り切れが近いと噂されています。(N)

《京都国立近代美術館4階展示室》





【連絡先】

京都国立近代美術館〔岡崎公園内〕

 〒606‐8344 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
 TEL:075-761-4111
 ホームページ:https://www.momak.go.jp/