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講座・講演会情報 講座・講演会情報

視覚文化連続講座シリーズ7 
「形の力 眼の力」第3回
講座レポート

錯視のアートとデザイン

北岡明佳

立命館大学総合心理学部教授
日時:2026年10月17日(土曜)午後2時から3時30分
会場:同志社大学今出川校地寧静館N36教室
主催:きょうと視覚文化振興財団


【内容】
〇
錯視とは何か
〇
錯視の種類
〇
錯視の科学
〇
錯視をアートする、デザインする


【報告】

第3回の講座は、立命館大学総合心理学部教授・北岡明佳さんをお招きして、「錯視」の話をしていただきました。「錯視」は、今年度の統一テーマ「形の力/眼の力」に相応しい、形と眼の不可思議を体現する魅力的な世界です。
北岡さんは、知覚心理学の分野におけるこの錯視研究で多くの業績を上げられています。北岡さんが創作された錯視図形はWeb上でもたくさん見ることができますが、とりわけ「蛇の回転」と題された錯視図形が有名で、どこかで見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、この講座のために作成していただいた講義内容のデータをそのままWeb上にアップしていただきました。ですから、いつでも何度でも内容を見ることができるというありがたいことになっています。
以下の【概要】は北岡さんご自身にお書きいただいたものです。その左上隅にあるQRコードを読み込むか、 「ウェブサイトに置かれた本講演のページ」 をクリックしてください。(I)



【概要】










【会場の様子】



配布資料として高精細でプリントした錯視図形を準備していただきましたが、この図の鮮やかさにはびっくりです。また、北岡さんがデザインした錯視図形がレディー・ガガのCD「ポップ・アート」の盤面に使われたという、これまたびっくりのお話がありました。ガガさんは、北岡さんの「ガンガゼ」という作品の、「脳に攻撃してくる」ような「パワフルな効果」に魅せられたようですね。
会場は、次々に映し出される錯視図形が動いたり動かなかったりしながらも、色々なタイプの錯視図形を追いかけて、講座が終わるときには錯視図形でお腹がいっぱいになりました。しかし、なぜ二次元の静止画が回転したり振動したり三次元的出っ張ったり凹んだりするのか―その原因が全て脳の働きにあるとすれば、大脳生理学が発展すればすべて解明できると推測されもしますが、私は個人的にそれは不可能であるように思います。ミクロの世界で、光を当ててありのままの姿を観測しようとした瞬間、その光のせいで姿が壊れてしまうということがあるように、脳が脳を考えることには原理的な限界があるように思うからです(この考えは正しいのかな?)。むしろ、ガガさんの率直な感性が一番正しいように思うのです。
会場の皆さんは休む間もなく講座に聴き入っておられ、錯視の海の中で翻弄されつつも大満足の時間を過ごされたように思います。日常的にはなかなか体験できない世界をたっぷりと味わうことができました。北岡先生、ありがとうございました。(I)

【連絡先】

きょうと視覚文化振興財団事務局

住所 : 〒607-8154 京都市山科区東野門口町13-1-329
電話 : 075-748-8232