視覚文化連続講座シリーズⅠ
第1回「視覚の文化地図」講座レポート
本を造る―帯と装画と文学世界
対談
藤野可織(作家)
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岸文和(同志社大学名誉教授)
日時:2020年9月19日(土曜)午後2時から3時30分
会場:平安女学院大学京都キャンパス
主催:きょうと視覚文化振興財団 京都新聞社
協力:平安女学院 京都新聞総合研究所
いよいよ始まりました。コロナ禍で延び延びになっていた連続講座の開幕です。本年度の統一テーマは「視覚の文化地図」。視覚文化という広大な世界には、どのような地域があるのか、その地図を描こうというわけです。
第1回目は、作家の藤野さんをお迎えして、ご自身の著書の装幀について、語ってもらいました。本は、私たちにとって身近なものです。また、その装幀、特にカバー(ジャケット)の帯とデザインには、私たちの購買意欲を刺激するさまざまな言語的・視覚的な工夫が凝らされています。そこで、帯を担当する編集者、装幀全体のデザイン(字体やレイアウト)を担当するデザイナー、挿画を担当するイラストレーターが、それぞれの工夫に込めた思いを、文学世界を産みだした当事者である作家に読み解いてもらうことによって、身近にある視覚的世界の奥深さに触れていただこうというわけです。藤野さんには、答えにくい質問や、不躾な質問にも、明快にお答えいただき、私たちの知らない裏話も伺うことができました。
対談終了後には、藤野さんの最新刊『来世の記憶』(角川書店)と、会場を提供していただいた平安女学院大学の山岡景一郎学長・理事長が出版に携わっておられる『月刊京都』(白川書院)の抽選会もありました。次回は、きょうと視覚文化振興財団の原田平作理事長が担当です。長年に亘って関わってこられた美術世界と視覚文化との関係について、興味深いお話しがあるはずです。ご期待下さい。
なお、受講・聴講をご希望の方は、事務局までご連絡下さい。
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会場正面の大きなスクリーンに、パワーポイントの画像を投影して、対談がはじまりました。マスクと、十分すぎるソーシャルディスタンスは、講座には向きませんが、安全第一です。
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受講していただく方々も、十分な距離を取って、一列に多くても6名。最前列に陣取っているのが、きょうと視覚文化振興財団の原田平作理事長。
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それぞれの列は、十分は距離を保って、8列以上・・・。大きな会場が、静かな興奮に包まれていました。
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中央が藤野可織さん、右が、皆さまご存知の山岡景一郎平安女学院大学学長・理事長、左が岸文和。藤野さんは、熟慮の結果、黒ずくめ。突っ込んだ質問にも快く答えていただき、感謝。山岡理事長も、お洒落ですねえ。会場を提供していただくなど、ご協力に感謝です。岸さんは、ちょっと太りすぎです。
【連絡先】
きょうと視覚文化振興財団事務局
〒611-0033 宇治市大久保町上ノ山51-35
TEL / FAX 0774-45-5511
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