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視覚文化ワークショップ 視覚文化ワークショップ

2023年度 第1回 視覚文化公開ワークショップ

「展示」
報告者:天野和夫(天野画廊代表)

【趣旨】

一般に、展示作品(展示物)に対する論考は星の数ほど見受けられるが、それらを展示する方法や意図についての文献は少ない。また、博物館や美術館における展示と画廊(ギャラリー)における展示にも若干の差異が見られるのは論を待たない。このワークショップでは発表者の天野和夫が画廊業界50年の経験で得た知見をもとに、主として画廊における作品の展示方法やその意図、効果などについて論考する。

1)
「展示」とは、限られた壁面または空間に展開される1つの表現体系。
2)
展示の基本は、鑑賞者と展示物の良好な関係を保つこと。展示物が平面作品にあっては、平面作品の中心の延長上に鑑賞者の目の位置(地上約1.5m)が来ること。立体作品にあっては展示スペースの天井高や展示台の有無により展示意図や展示効果が大きく左右される。
3)
展示物が複数の場合は、基本的にそれぞれの展示物の中心画一直線上に並ぶのが基本。ただし、展示物の大きさに極端な差異がある場合は、より大きな展示物の中心をより小さな展示物の中心よりやや下にもってくることで落ち着いた配置になる場合が多い。立体作品の場合は、2つのことに対する配慮が必要。1つは、鑑賞者が入室時におおよそどの位置に立つかを想定した展示効果を考えること、もう一つは、それらの立体作品をどのような導線で鑑賞するかを想定した展示効果を考えること。
4)
上記の1)、2)、3)は「展示」の基本に相当する。それらの基本を踏まえた上で、以下、現実の展示における様々な具体例を見ていく。
5)
ガクブチとは何か?
a) 展示空間から作品を切り離す仲介物。ただしガクブチのデザインは展示空間と作品双方から影響を受ける。
b) 日本家屋における「床の間」は一種のガクブチの役割を持っている。
c) 「床の間」は「縮み志向」に通じる。
6)
ガクブチのない平面作品の展示
a) ミニマルアートあるいはコンセプチュアルアートとの関係
b) 展示空間の多様化との関係
c) インスタレーション作品との関係
7)
両隣の作品との関係、色彩、大きさ、間隔などについて
8)
立体作品と平面作品が混合する場合の展示

【詳細】

日時:2023年7月16日(日) 午後1時から3時30分頃まで
会場:同志社大学今出川校地良心館 RY106
参加定員:ZOOMでのご参加も可能です。
連絡方法:お申し込みを受付けた後、事務局から事前にご案内を差し上げます。

【申し込み】

参加ご希望の方は、下記「参加申し込みフォーム」よりご応募下さい。
なお、お申込みに際して、参加方法(会場参加/ZOOM参加)を選択して下さい。

参加申し込みフォーム


天野和夫


【略歴】

天野画廊代表。1947年兵庫県生まれ。1971年同志社大学文学部文化学科(哲学・倫理学専攻)卒。1979年天野画廊設立、代表就任、現在に至る。イギリスの現代美術を積極的に日本に紹介する一方、韓国の現代美術も同時に紹介。日本語・英語・韓国語対応。京阪神の現代美術画廊で組織する現代美術画廊の会代表、年1回合同展「ギャラリズム」開催。NPO大阪美術市民会議理事。2015年福岡で「アートフェアーアジア福岡」の立ち上げに参画。

【リンク】




【連絡先】

きょうと視覚文化振興財団事務局

〒611-0033 宇治市大久保町上ノ山51-35
Tel / Fax:0774-45-5511