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視覚文化ワークショップ 視覚文化ワークショップ

2023年度 第3回 視覚文化公開ワークショップ

「レトリックとしての展示」
報告者:杉山卓史

【概要】

膨大なコレクションの中から何を選び、どのように配置してどのように説明するか。展示において肝要なのは、こうした観点です。ところで、これらについての研究は、西洋の人文学の中で長い伝統があります。それが、「どのような話題を」「どのような順で」「どのような表現で」組み立てて弁論(スピーチ)とするかを考察する「修辞学/弁論術(rhetoric)」です。そして、この修辞学/弁論術が報告者の専門である「美学」の母胎となったのです。「修辞学が終わりをつげたちょうどそのとき美学が始まる」(トドロフ『象徴の理論』)。本報告では、古代ギリシアから美学の誕生(18世紀)に至るまでの修辞学/弁論術の歴史を回顧し、それが「展示」を考える上でどのようなヒントをくれるかを考察したいと思います。


【詳細】

日時:2023年10月22日(日) 午後2時から4時30分頃まで
会場:同志社大学今出川校地寧静館N34教室
参加定員:ZOOMでのご参加も可能です。
連絡方法:お申し込みを受付けた後、事務局から事前にご案内を差し上げます。

【申し込み】

参加ご希望の方は、下記「参加申し込みフォーム」よりご応募下さい。
なお、お申込みに際して、参加方法(会場参加/ZOOM参加)を選択して下さい。

参加申し込みフォーム


杉山卓史


【略歴】

京都大学大学院文学研究科思想文化学専攻思想文化学講座准教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、筑波大学芸術系助教を経て現職。「美学(aesthetics)」という学問の、その語源「感性(aisthesis)」に基づく「感性の学」としての可能性を、過去と現在の両面から追求しています。「過去」の面では、この学問が誕生した18世紀ヨーロッパ(特にドイツ語圏)の「感性」をめぐる言説を、マイナーな思想家にも目を配りながら拾い上げ、豊饒な学説史を描き出すよう努めています。「現代」の面では、日常的なもの(貨幣、スポーツetc.)における感性のはたらきに注目しています。共著にComputational Aesthetics (Springer 2019)。主な論文に「「われ感ず、ゆえにわれ在り」のヘルダーにおける成立」『美学』第246号、2015年。




【連絡先】

きょうと視覚文化振興財団事務局

〒611-0033 宇治市大久保町上ノ山51-35
Tel / Fax:0774-45-5511