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視覚文化ワークショップ 視覚文化ワークショップ

2023年度 第5回 視覚文化公開ワークショップ

「形式としてのアートプロジェクトと、その展示」


ゲスト:冬木 遼太郎

(アーティスト)

コーディネーター:はが みちこ

(アートメディエーター)

【趣旨】

近年、現代美術の領域では、領域横断的に美術の枠を越えるような様々な活動がおこなわれています。社会的文脈と接続しながら、パフォーマティブな要素を取り入れ、制作プロセスを重視して積極的に開示する「アートプロジェクト」の形が取られることも珍しくありません。その際、美術作品が静的で固定した自律的存在であるという考えは無効化され、多様な人々が参加することで、そのコミュニケーションによって継続的に変化していく動的なあり方が採用されています。
その活動は、美術館やギャラリーという場所から飛び出し、市街地や里山などで展開され、社会に対してなんらかの波及効果をもたらそうと試みる場合もあります。これらの活動を、展示室における「展示」に落とし込もうとする時には、その流動的な全体性を再現する困難さに直面することになるようです。連続的な広がりを断片化しなければならず、いくつかの部分を欠損させてしまうことは避け難いように思われます。
今回は、ゲストとしてアーティストの冬木遼太郎さんを迎え、こうした「アートプロジェクト」と「展示」をめぐる問題を、形式の面から考えます。冬木さんの手がけた《突然の風景》(HUB-IBARAKI ART PROJECT 2018-2019)などのアートプロジェクトの事例を紹介していただきながら、議論を深めていきます。


【詳細】

日時:2024年3月3日(日) 午後2時から4時30分頃まで
会場:同志社大学今出川校地良心館RY105
参加定員:ZOOMでのご参加も可能です。
連絡方法:お申し込みを受付けた後、事務局から事前にご案内を差し上げます。

【申し込み】

参加ご希望の方は、下記「参加申し込みフォーム」よりご応募下さい。
なお、お申込みに際して、参加方法(会場参加/ZOOM参加)を選択して下さい。

参加申し込みフォーム


【ゲストプロフィール】

冬木 遼太郎


【略歴】

1984年富山県生まれ。2010年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。京都、大阪を拠点に活動。2020年、Birds(https://birdseatbread.jp/)立ち上げ。主な個展に「A NEGATIVE EVAGINATE」 (大阪府立江之子島文化芸術創造センター, 2017) 、「HUB IBARAKI ART PROJECT 2018-2019」(茨木市, 大阪, 2019)、「それも美しい」(東大阪美術センター, 大阪, 2019)など。2017年、吉野石膏美術振興財団在外研修員としてニューヨークに滞在。2023年、文化庁在外研修制度によりフィリピン・マニラに滞在。




【研究員】

はがみちこ


【略歴】

アートメディエーター。2011年京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。『美術手帖』第16回芸術評論募集にて「『二人の耕平』における愛」が佳作入選。主な企画・コーディネーションとして「國府理「水中エンジン」再制作プロジェクト」(2017~)、菅かおる個展「光と海」(長性院、Gallery PARC、2019)など。共著に『危機の時代を生き延びるアートプロジェクト』(千十一編集室発行、2021年)。京都市立芸術大学芸術資源研究センター非常勤研究員。(写真:仲川あい)

【リンク】




【連絡先】

きょうと視覚文化振興財団事務局
住所 : 〒607-8154 京都市山科区東野門口町13-1-329
電話 : 075-748-8232