「版」が取りもつ美術と印刷
《近世・近代から今日まで》
熊田司
【 内 容 】
「版」のはじまり=「信用」の貯蔵庫として――印判、貨幣
「知識」広達の手段として――木版/活版印刷、銅版・石版
「視覚」の追体験のために――複製印刷/版画、石版・写真版
「個性」と「趣味」実現のメディアとして――「創作版画」、趣味の版画
現代への道
【 熊田司 略歴 】
1949年、神戸市に生まれる。西宮市大谷記念美術館、ふくやま美術館、大阪市立近代美術館建設準備室などで学芸員として勤務。専門は日本近代絵画・版画史。「版」を媒介とする絵画と趣味の摺り物、実用印刷、大衆的図像などの関係性に興味を懐いています。一般財団法人きょうと視覚文化振興財団評議員。