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講座・講演会 講座・講演会

過去による治癒

《鉄道/観光広告のなかのキョウト》

佐藤守弘(同志社大学教授)

【 概 要 】

京都への旅行を宣伝する鉄道や観光広告の中には、めまぐるしく動く現代の都市生活に疲れた人の心身を癒す場所として京都を表すものがよく見られます。このような語りのパターンは、どのように生まれてきたのでしょうか。本講演では、東京遷都直後の京都についての語り方や、戦後の流行歌、そして1970年代以降の広告などをひもとくことによって、「キョウト」という場所が、どのように想像されてきたのかを考えていきたいと思います。

【 内 容 】

現実の京都、語られるキョウト

「そうだ 京都、行こう」の物語

現在の東京/過去の西京——近代日本のふたつの顔

京都・おんな・一人旅——歌われるキョウト

「ディスカバー・ジャパン」と故郷の再発見



 


【佐藤守弘 略歴】

1966年、京都に生まれる。京都精華大学デザイン学部教授を経て、2020年より同志社大学文学部教授。芸術学・視覚文化論専攻。ある場所——たとえば京都——がイメージや言葉でどのように表されるのか、それはその場所にどういう影響を与えるのか、それを見る/読む人になにを伝えるのかという問題に関してトポグラフィ研究という立場から考えています。

【佐藤守弘 著書】

『トポグラフィの日本近代――江戸泥絵・横浜写真・芸術写真』(単著、青弓社、2011)
『俗化する宗教表象と明治時代―縁起・絵伝・怪異』(分担執筆、三弥井書店、2018)
『日本宗教史のキーワード――近代主義を超えて』(分担執筆、慶應義塾大学出版会、2018年)
『開封・戦後日本の印刷広告 『プレスアルト』同梱広告傑作選〈1949-1977〉』(分担執筆、創元社、2020)
『学校で地域を紡ぐ——『北白川こども風土記』から』(共編著、小さ子社、2020年6月発刊予定)