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テレビCMのレトリック

《旅への勧誘》

岸文和(同志社大学名誉教授)

【 概 要 】

テレビCMは、企業や団体が、視聴者に対して、特定の商品/サービスを魅力的に表現することによって、購入/利用するように勧めるために制作されます。では、国鉄やJR東海のテレビCMは、それぞれの時代の視聴者に、鉄道による旅客輸送サービスを利用してもらうために、どのような映像上の工夫をすることによって、どのような魅力のあるサービスとして表現したのでしょうか。CMの物語に注目して、このことについて考えてみます。

【 内 容 】

物語の深層構造(欠如と充足/援助者の役割)

「ディスカバー・ジャパン――美しい日本と私」(1970年~1976年)

「ハックルベリー・エクスプレス――会うのがいちばん」(1988年~1990年)

「クリスマス・エクスプレス――ジングルベルを鳴らすのは帰ってくるあなたです」(1989年~1992年、2000年)

「そうだ 京都、行こう。」(1993年~)



 


【岸文和 略歴】

1950年、奈良市に生まれる。近畿大学助教授を経て、2020年まで同志社大学教授。専門は、美学、美術史学、芸術学、視覚文化論。近世から近代・現代にかけて流通していた/いる庶民的・大衆的メディアに関心をもっています。一般財団法人きょうと視覚文化振興財団理事。

【岸文和 著書】

『絵画行為論――浮世絵のプラグマティクス』醍醐書房、2008年
『江戸の遠近法――浮絵の視覚』勁草書房、1994年
『日本美術を学ぶ人のために』(共編)世界思想社、2001年
『絵画のメディア学』(共編)昭和堂、1998年
『絵画の探偵術』(共編)昭和堂、1995年